2016年8月18日木曜日

ルカルサ

キレイな満月…。
こんな月を見てると、ドヴォルジャーク歌劇ルカルサ『月に寄せる歌』がかってに脳内再生です(汗)。

あっちゃこっちゃで使われてるので聞いたことあるかも。
57歳になっても未だ衰えない美しい歌声のルネ・フレミングで、みんなも巻き添えに(笑)。

個人的には英語の聞き取りにもありがたい。

ドヴォルジャークは、最期までオペラで成功を夢みた作曲家だそうで、生涯で11曲の歌劇を書いていますが、言葉の壁が大きくなかなか大成功とはいかなかったようです。でも、その中では『ルカルサ』は一番上演される機会が多く、五年前くらいに新国でもやってたんじゃないかな?

ストーリーは、水の妖精ルカルサが王子に恋し、魔女に人間にしてもらうけど裏切られてけっきょく死んじゃう…って元も子もないおはなし。

式のまっ最中に、新妻の前で他の国の王女にひと目惚れするかぁ?

(すみません。今…めっちゃココロが狭いヤツになってます)

でもさ、『人魚姫』を読んだ時、元の姿に戻るには王子を殺さなきゃいけないけどそれもできなくて、泡になって死んじゃう人魚姫ってストーリーに、子供心にどぉーしても釈然としないっていうか、やぁーな印象しかなかったんだよね。女だけ貧乏くじっていうか、こんな裏切られ方しても好きなままでいられるのが子どもの私にはわかんない…みたいな。
ほいで、ディズニーのハッピーエンドの映画みた時、ホッとした反面、現実がしっかり身にしみる年頃をとうにすぎてたもんだから「娯楽だし、子どもにはこうじゃないと…ね」などと思ったりしましたよ、はい。

『ルカルサ』のほうは、その王女も計算高い冷たい人だったり、裏切った王子にルカルサの父的存在の水の精に呪いかけたり、そして最後はふたりで湖の底に…と、人魚姫よりがっつり悲しめるかんじでよござんす。