2008年4月17日木曜日

入院二日目

寝れなかった(ρ.-)
夜型なのに、急に九時に寝ろって言われても無理ッス。
…って言うか、きっと…頭きまくってるからだわ。
説明ないし、ご飯まずいし、同室うるさいし…。

うるさいと言えば、きのうのおばさん。
「話ししないんだったら、個室にすりゃいいじゃないか」とか、
「こうやって話しするのも、人との関わりじゃないのー」とか、
「なに気取ってんだか…」と、
話しに加わらない私に対して、聞こえよがしに嫌味タラタラ。
普通の距離感の取れる人なら、話しますって私…。

きのう「私…病院だと眠れないのよねー」と言いつつ、
消灯すぐから墜落睡眠で、おまけにす~~っごい鼾なの。
声も大きい人は、いびきも大きいのかしら?
なのに、朝になって、同室のYさんに「雷みてな鼾でねがならんかった」
へ?おばちゃん、しっかり寝てたぞ。Yさんの朝がたの鼾は、かわいかったし。

何回も何回も、来る看護師やお医者さん全員に言うので、Yさんがかわいそう…。
夜勤の看護師は、私に導眠剤持ってきた時に鼾かいて寝てたのは知ってるから、
答えに窮してる。
また、私の『儀を見てせざるは…』精神がむくむく。
「病院で眠れないと仰って心配していましたが、消灯してすぐいびきが聞こえたので、安心しました。お休みなれたみたいですね、良かったわ」と必死のフォロー。

もう…会話に加わるとかじゃなく、その部屋に居たくなかったので、
看護師に「ちょっとおしゃべりが苦手なので、ロビーに居ますね」と断って、
携帯と本を持って、退避っ!
でも、ここからでも声が丸聞こえ~。
自分が不安なのはわかるのよ。親切心で教えてくれようとしてるのも、理解するわ。
でもね、同じ種類の事で入院してる同室のおばあちゃんに、
「この薬は飲んだほうがいい」って言うと、出てないから不安になってるじゃない。
おまけに、ずっと健康食品薦めるし、保険がたくさんおりてお金が余ってるとか言うし。
んなら、あなたが個室に入ってくれぇ~!

え~っとね、ゆうべ、看護師から
『これこれの検査があるから何時から食べるな』という表を三枚もらってたのよ。
こういうふうに、ビジュアル的に判るようにしてあると助かるわ。
でも、今の私に必要な検査は、水もダメだよなー?ツメが甘いぞ、現場。
これによると、昼ごろに検査。
…って事は、三日連続ご飯を抜く日があるってことだわ。
これなら、きのう、そのつもり飲まず食わずで来たんだから、やってくれりゃいいのに。

あいかわらず、なぜ、何に必要かという説明は、一切なし。
手術に必要な検査だとは、わかってるのよ。
でも、こんなに胆嚢摘出の人がたくさんいるなら、
もっとマニュアル化というか、説明テキストのようなものがあるといいのにな…。
一人一人違うとは思うけど、さぁ。
そうじゃないにしても、各検査について、
この検査はこんなふうにして、する事によってこれがわかる…とかさ。

いったい何の検査か、説明ないまま何本も採血するし。
あ…これ「こんなにいっぱい、何するの?」とYさんが言ったら、
一つずつ看護師が説明しながら抜いてたけど、こういう看護師はこの人だけだった。
しかし、これって、この時点では、患者側に選択の余地無しだよね?

同じ検査項目もあって、他の病院からの紹介が原則のこの病院は、
紹介病院のデータを信用してないって事?
必要なものだけ検査して、医療費を削減しようという気はないのかなぁ?
血液型まで項目にあって「これに何点とられるんだ?」とか考えると、腹立つ。
輸血する事になった時困るというのはわかるけど、
白血球の数は一ヶ月前と変わってるかも知れないけど、血液型はいまさらねー。

呼吸機能の検査は、あまりの少なさに、ここ最近の運動不足を反省。
心電図は、症状がある時じゃないと出てこないしなー。
心エコーは、自分の心臓に弁があって、ひらひら動いてるのが見えて、おもしろーい!
キャー、ほんとに動いてるんだー!
しかし、相当高そうな機械とソフトだなー。(あ…いかん、またゼニ勘定だ)

友だちがお見舞いに来てくれました。
淡いピンク系のお花(^o^)ありがとー!
『早く元気になってまた遊ぼうねー』
のメッセにうるうる(ToT)
そうそう、部屋はこんな感じ。
収納家具を間仕切りに使って、プライバシーを確保されてます。
ただレイアウトに難ありで、スペースの広さが生かされてないという感じも否めません。
(うるさいなぁ、私。でも、職業柄、気になるんだもん)

あと、一つの検査に呼ばれない。お昼って言ったよね?
ねー、わたし、お腹減ると暴れるよぉ~。
いつなの?誰か何とか言ってよ…。

1時過ぎて「二時半ごろになります」と看護師。
「“ちしょく”出ますから、戻ったらナースステーションに声かけてください」
なんじゃ、そりゃ?
この検査、造影剤入れて、30分以上時間おいて撮るんだよなー。
だから検査に一時間弱かかるんだよなー。
って事は、私のお昼は3時半か?クスン…。
食べられないのもつらいが、のど渇いたよ~。

きのうの対応から、堪忍袋切れかけの私。
(といっても、なかなか激しく抗議できないこの性格にも腹が立つのだが…)
さすがに「まだですかー?朝食以降、水も飲んでないんですけどー」と言う。
確かめてきますねーとは答えてくれるものの、音沙汰なし。

と~に三時まわってから、エンハンスCTにやっと呼ばれる。
これなら、きのうの入院時にでも、できたじゃないかぁ(`曲´♯)
「どのくらいになるか分からないままに、飲まず食わずで待たされるのは苦痛だー」
おもいっきりスタッフにグチる。
ご意見箱に書いちゃおうかね?
って言うか、この時点で、もう二度とここには入院しない決意満々だから、
書いて改善してあげようとも思わないなぁ。
患者さまと“様”つけるより、気を使うところ、違わなくない?

部屋に戻って、5時前。
“ちしょく”って遅食なのね。
パンとジャム、チーズとバナナと牛乳。
えーっ、お昼にみんなが食べてたのを、出してくれるんじゃないのぉ。
これに一食260円するんなら、売店で大福買って食べたほうが良かったよ。
ま、これも経験してみないと、分からなかったって事で…。

手術室の看護師が、手術の流れを説明しに来てくれました。
プリントで渡されるので、分かりやすくていいわー。
ひと目会うなり友だちになれそうな、感じのいい女性。
「お腹切るなら、ついでに脂肪も取ってよー」と言うと、
「じゃ、先に私がやってよかったらしますね。
患者様を実験台にするわけにいかないので」と、切り返しも気持ちいい。

手術台に上がって麻酔効くまでに、音楽流してくれるって?
でも、クラシックや演歌、ポップスなどいろいろあるけど、選択狭すぎ。
ベルディのレクイエムあたりで、悪趣味にガツンといきたい気分だったのに。
それか、UKのこれ
手術するの決まって来院するわけだから、本人に持ってきてもらったらいいのにね。
そしたら、この表作る手間も、リストの入れ替えも省けるのでは?
ちなみに私は、一覧表の中から、無難に『image』

夕食は六時。
お腹いっぱいだよ。ご飯粒は残しました。

そのあと、シャワー。
ほんとは、木曜は女性は午前入浴なんだけど、
心エコー検査でゼリーだらけになるのに、明日手術でしばらく入れないから、
男性の入浴が終わった6時以降にも、浴室をあけておいてくれたの。
そういう事が分かったのは、検査が終わってからだったので、
気をきかせてこういう事を教えてくれる看護師に、心から感謝!

部屋に戻ったら、主治医Y先生がいらして、説明。
ほんとは家族と一緒になんだけど、夫は「聞いといてくれ」
そうだよねー、いつ始まるか分からないのに、
また仕事休んで待ってくれとも言えませんわ。
また、耳ダンボの病室で説明かと思ったら、相談室に通されて、ホッ。

ここでまた、たくさんの同意書。
その一つが『輸血するかしないか?』
ある宗教の人は輸血を拒否するらしく、
その昔、裁判で訴えられた医療機関側は敗訴する判例があったのよ。
それを機会に、いろんな病院でもそれぞれのガイドラインを設け始め、
スタッフもそれに従わざるを得なくなったの。
「それが本人じゃなく、子どもの場合、親権者が拒否したら出来ないんだ。
輸血さえすれば救える命が“そこ”にあるのに、救えないなんて。
なんの為に医者になったのか…」と、医者になりたての知人は、絶句していた。

その次は、麻酔科の先生。
で…でかい!
「先生、手術室狭いのに、そんな体で大丈夫ですかぁ~?」
「あーぁmomさん、痛くしちゃうよー」
「ぎゃー、失言!ちゃんとバッチリ効かせてくださ~い」
説明は、インターンのかわいい先生。
一生懸命説明してくれるのが初々しくて、助けたくて、つい先回りして返事しちゃう。
「もういいよ、momさんには専門用語でも…」と、オーベン。
いやぁ、全部は無理ですって…ヾ(^_^;)

そんな楽しい気持ちを抱えて、部屋に。
あー、消灯までこのおしゃべりに付き合えばいいのね?
あと何分…と時計と睨めっこ。
しか~し、消灯後も電気点けて、雑誌見ながらカーテン越しに話しかけてくる。
クスン…、看護師さん何とか言ってくれ。