2008年4月18日金曜日

手術の日

きのうの血液検査の事を、身近な医者に聞いたら、
「医療は疑ってかかるのが仕事だから、
たとえ、何回も献血してその血液型だって言われても、調べる」と言われました。
紹介医からのデータも、もしかしたら他人と入れ違っているかもしれないから、
持ってきたものは参考にするけど信用しないで、改めて、調べなおすのだそうな。
ふぅ~ん…、難儀な職業やねー?

けさは朝食抜いて、トイレも済ませて待つ。
8時半から手術なので、8時には家族が来てくれと言われて待ってるけど音沙汰なし。
もう8:20ですよ~。
下(手術室)は準備万端なんだがこっち(病棟)がバタバタしていて、送ってもらえない私。
「遅れるって言ってて!」と別の看護師に指示を出す看護師さん。
もう、待たされるのには、慣れましたって言うか、あきらめましたから、どうぞお好きに。

術着に着替えて、メガネ外して、専用エレベータで三階へ。
エレベータ前で、きのう会った手術室の看護師さんも待ってます。
この人の雰囲気好きだなー、ホッとするわ。
名前と生年月日の確認してたら「あら、指輪…」
「あ…結婚指輪、外すの忘れてた。んじゃ、夫にもらったから夫に返しちゃお」
「んで、私がもらっちゃおうかなぁ~?」
え…、こんなお古で良いですかい?
「もっとおっきい石が付いてるほうがが良いよね?」と夫。
いやー(^_^;)そういう問題では…。

手術室に着いて、台に上がって、布かけられて、
術着が肩からパラパラと分解されて、じょうずに脱がされる。

麻酔のあのでっかい先生と、インターン。
インターンが血管確保(にチャレ~ンジ!)。
私、注射大嫌いなのよぉ~。
だから、すっごい痛そうな顔してるから、
彼女気を使って、控えめにするから余計できないんだよなー、ごめんね。
「すみません、もう一回…」
二ヵ所目でも入らないので、あのでっかい先生が
「こういうのは思いっきりやらないとダメだよー」
ぐいぐいぐい…。「せんせ、痛いってばぁ~!」
「ほぉ~ら、入った」「いててて…」

あれ?見たことのない先生もいる。
カメラの先生か?

紹介医も来た~。
別のクリニックの先生だけど、手術着を着て入ってきたよ。
この先生、うちの父と同じ昭和7年生まれ。元気やねー。
「おっさん、きばぃやんせっ(奥さん、頑張りなさいね)」
いやぁ、がんばるのは、私じゃなく医者だってばー。

この手術室に医者が6人?看護師、4人もいるし…。
この程度の手術に申し訳ないねー。
だから、聞いてた部屋より大きい部屋にチェンジしたんだ?

マスクつけて「深呼吸してー」と言われる頃には、緊張もピーク。
思わず「えーん怖いよ~」と泣きの入る私。
あの看護師が手を握ってくれると、ホッと安心。
静脈から麻酔が入り始めると、けっこう血管痛いじゃん!
ちゃんと薬が入る腕をソッと撫でてくれているのを、最後に、意識が遠のきました。

「momさん、終わりましたよ」の声にフッと目が覚める。
病棟に向かって行くエレベータの中で考えたことは「あの部屋はイヤだ…」
この状況で、あの声と過ごすのはつらい…。

エレベータ降ろされて、ベッドの向かう方向が逆。
やったー、違う部屋だ!

鼻から胃に通してあるチューブが、
ちょーーー気持ち悪い!
点滴は抗生剤?
右の人差し指にモニターつけて、
ナースステーションに飛ばすのね?
導尿は、ま、こんなもんでしょ。
酸素マスクつけて、すっごーい、病人みたいー!

えーっと、何時?12時過ぎ?
なかなか剥がれなくて、摘出したあとの出血が止まらなくて、手こずったって。
胆嚢が、繊維化してひょうたんの様にまん中がくびれて変形してたって。
石は、20個近くあったって。

喉がヒリヒリして声がかすれてるのは、挿管してたからね?
無理無理入れたかぁ?唇の中が傷ついてるぞ。
口の中がべとべとするー。

目を開けていたいけど、あけていられないの。
まだ、麻酔が残ってるのかな?
iPot聞きながら、とろとろとろ…。

目が覚めたら、なーんとなく気分が悪い。
ムカムカする。
でも、お腹すいた感じがする。
そりゃそうだ、朝から飲まず食わずだもん。

鼻の管と酸素マスクが取れたら、ずいぶんラク。
無意識に外したがるのが、良く分かるわ。
傷は気になるけど、まだ麻酔が効いてるのか、まだ大丈夫。
なんか…右の肩痛い。

さすがに4時間もこの姿勢のままだと、背中も腰も痛いわ。
動いていいわけ?
動いていい…って言うか、むしろ動け?
ベッドから降りなきゃ良いって、そりゃいくらなんでも、無理だわよ。

切迫早産で入院してた時には、一番安静度の厳しい状態で、
ぜ~~~ったい動くなと言われて、つらかったぁー。
それに比べたら、寝返り打てるだけ、ありがたい。
腰痛の経験が生きて(?)、着ているものの端を持って、
お腹に力をいれずに、最小限の力で体を動かせるし(^-^)V
(私、背筋があるからなぁ~)
そしたら、看護師がびっくりして「だいじょうぶですか?」って。
だって、床づれできそうに、痛かったんだもん。
ほんとは、看護師が回ってきて、体位を変えるらしい。
「ほんとは痛み止めを使ってでも、体を動かしたほうが回復が良いんですよ」
ふ~ん、そうなんだ?
なんだか、マットピラティスが考えられた所以を頭がぐるぐる。

口の中をゆすいでもらって、ネトネトと苦さがなくなった。
けど、ムカムカするのが時々ある。

友だちにメール。
また、とろとろ…。