ここんところ、読んだ本と観たドラマが、
“死”について考えるものだったの。
その人だけいないのに、
世間はなにも変わらない。
それは、私が行かなかったとしても、
そんな事とはまったく関係なく、
このホールの公演は行われているんだよな…と、感じる時と似ていて、
ほろほろと泣きたくなるような、
大声で叫び散らしたくなるような、
さみしさとむなしさをないまぜにした感じ。
ずっと前「今は絶対死ねない!」と思う時期があって、
考えられるリスクの回避をしてた。
健康診断受ける事しかり、積極的な献血やドナー登録しない事しかり…。
でも、なんだかねー。
そういうふう“死なない事”に固執しなきゃいけない時期を、
だんだん過ぎてきてるような気がするの。
一年のうちに、二度も入院手術したから?
平均余命がだんだん少なくなってきたから?
子どもが手を離れてきたから?
私が死んで…、
泣いたり悲しんでくれる人には、申し訳ないなーって思う。
時々「あー、あんなヤツがいたなー」と思い出して、
おもしろがってもらえれば、いいなぁ。
そんな気持ちで、ある遺稿を読む…。