2011年2月10日木曜日

すごいわぁ~メディア芸術祭

I went home.

ひさしぶりの我が家は、
玄関に入ったとたん、いつもの香りがして、
「あぁー、うちに戻って来たなーっ」って、ちょっとうれしかったデス。

さて、出先でのいろいろも書きたいけど、
きょうは、もうすぐ会期の終わっちゃうから早めにお知らせしたい『メディア芸術祭
13日までで、無料です。
公式HPはこちら(上の色が変わってるとこからも飛べます)。http://plaza.bunka.go.jp/festival/

今年で14回目の文化庁メディア芸術祭。
アニメからも遠ざかってるし、
マンガも図書館で借りた『のだめ』のまとめ読み以外してないから、
実はよくわかんないワタシ。
ゲームなんて、機械の種類すら知らないの(^_^;)。

そんなワタシが興味をひかれたのは、『The EyeWriter
ALS(筋萎縮性側索硬化症)で体が麻痺したグラフィティアーティスト、TEMPT1が「再び絵を描けるように」という願いをきっかけに始まったプロジェクト。アーティストや技術者を中心とした、多くの参加者により、目の動きだけで絵が描ける装置が共同開発された。安価なアイ・トラッキング装置と専用ソフトウェアの開発に成功し、オープンソースとして公開されている。

「一番なりたくない病気は?」と訊かれたら、なんて答えます?
ガンかなーとか思っちゃったんだけど、
とある方が「医者仲間で話してたら、最後までずーっと意識があって、
だんだん体が動かなくなる“筋萎縮性側索硬化症”がキツいって話になった」
と、おっしゃってました。

あっ…、
それは介護する側もとっても大変だけど、本人も辛いでしょうね。

この病気で、最後まで動かせるのが目…なんだそうです。
その目の機能を使って、意思疎通を図る器具ってあるんですけど、
けっこう驚くような、庶民には手の出せないお値段でして…。
だれでもかれでも買えない“医療機器の価格”なのよぉ。
介護してるだけでも大変なのに、ムリっす。
それが、なんと2万程度でできちゃうんですって(@Д@;?

しかも、近所のお店で調達できる材料で、
(つまりネット通販でないと手に入らないような部品じゃない)
専門家でなくても作れる。
(特殊な技術や機械がなくても、組み立てられる!)
どう作ればいいか、教えてくれるサイトもあるし、
ソフトもネット上で公開していて、無料!
その心意気に、ワタクシ感動いたしました。

実際に作ってる様子はコチラ

ねっねっ、すごいでしょ?
ワタシ何でも作ってみたいヤツだから、思わず手がうずうず。
材料を揃えて、見ながら作りたくなりましたよ(笑)。

国立新美術館で、実際に使わせてもらってみました。
顔もなにも動かせないのが前提なので、
眼科の検査する時みたいな台に顎を乗せて、頭の位置を固定。
目の位置を合わせて、開始。

画面を凝視すると決定、Enterキーを押した状態になり、
初めてでもすぐキーボードで文字が打てました。
それを“発音キー”を押すと、PCが話してくれるんですよ。
これでコミュニケーションが円滑にとれそう。

次は、絵を描いてみました。
凝視したポイントとポイントを線で結ばれていくので、
こっちは思ったように描くには、コツがいりそうでした。
でも、全般的にはぜんぜん簡単、すぐ使いこなせそうです。
一生懸命目を見開いて書くから、目が乾いちゃったけどねー。

公式サイトはこちら(英語)です。

医療関係の人と話しましたら、
「ALSは、家族会や患者会のネットワークがあるので、
こういうことはすでに知ってると思うけどね…」と。
「キンジズにも使えるんじゃないかな?」とも…。

こういうのが賞をとれて、
こうやっておおぜいの人に知ってもらえたのがうれしいし、
賞を出せる国でよかった…と、思いました。

ほかにもね、たくさん「わぁ~!」がありました。
書くとキリがないので、今回はこれだけ。
あとは見に行って体感してちょ~だい☆-( ^-゚)v。

一見してわかんないものでも、大丈夫。
近くに説明してくれる人がいらっしゃるので、気軽に訊いてください。
ぜひぜひ会期内にたくさんの人に行ってもらいたいな…。
「無料です」からっ!

帰りの感想に、
『年に一度、日本に税金を払っててよかったと思う、メディア芸術祭』
と書いてらっしゃる方がいて、
おもわずニヤリ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: