2013年2月1日金曜日

国際交流

きょうは朝からどんよりしてるのに加えて、気温が高いけど風つおくてたいへんです。一瞬晴れたりざぁ〜っと雨が降ったりの天気の変わり様は、狐の嫁入りって情緒じゃなくて、ここ特有な感じがするなぁ。日本ではあまり経験したことがないです。

日本は数日前は雪が積もったとか寒かったとか聞いたけど、きょうはまた暖かいって言ってたね。どうなんだろう?
って気温の心配より、桜島は今年に入ってもう百回爆発したんだって?
ふえぇ〜ん、帰りたくないよぉ。

今のクラスは4人。台湾から来てる16歳の女の子と、韓国人ふたり。
その韓国人は、ほとんど欠席(21歳)か、10時半を過ぎて来る(24歳)か…。けっきょく朝からまじめに教室にいるのは、台湾からきた女子高生とわたしだけ。
人数が少なくてラッキーだし、24歳のほうは長く通ってるから慣れてて脱線してひとりでしゃべる時があって、先生の話が聞きたいわたしはちょっと困っちゃう時もあるのよね。なので、正直…遅刻は大いにありがたかったりする。
しかし、おそらく同年代の…この子のおかあさんの気持ちを考えると、「おまえー!」って怒りたくなるけどね。

そんなメンバーを教えてくれてるのは、アメリカ人。
クラス分け表をもらった時、名字が日本人だから日本語通じるとぬか喜びして、しゃべれないのがわかってちょっとザンネンな気もいたしましたよぉ。微妙なニュアンスがわかってもらえるとうれしいな…って思っちゃったのよね。

とある日、台湾の子がヴィクトリア&アルバートミュージアムに行く予定があるっていうので、教室にパソコン持ち込んで休憩時中に写真を見せてたら、「台湾に行ったんだ?見せて、見せて…」ってフォルダ見つけて言うのよぉ。2011.12台湾って書いてあるので判別できるのは、そりゃ漢字の国の人だものねぇ。英語でしかコミュニケーションとれないから忘れてたけど、あらためて思い出しちゃったよ。

この写真を見つけて、なにか言ってるんだけどわからなくて…。でもたぶん『千と千尋の神隠し』のことを言ってるはずなんだよなぁ。九份はモデルになった町だしね。
でも中国語のタイトルがわからんのん。英語もなんか聞いた覚えがあったのに、すっからかんと忘れてるし…。日本語名で宮崎駿って言っても通じないしねぇ。彼女がすぐiPodで検索して、画面を見せてくれて…ビンゴビックリマーク
「トトロ!」「アリエッティ!」「ぽにょ!」と、ふたりできゃっきゃ♪


とにかく雨が多い町。
ご覧のとおり、観光客もたくさん(わたしもそのひとり)で、しんみりとした雰囲気の写真は撮れません。


そんな話をしてたら、韓国人ふたりも休憩から帰ってきて、写真を見せて「モデルになったんだよ、ここが」とか言ってたら、ピンとこないみたいなの。
どうも…モデルは日本で、まさか台湾だとは思わなかったみたいなの。そりゃそうだよねぇ。

いやぁ〜、それからはアニメやドラマの話で盛り上がる盛り上がる…(爆笑)。
そこに先生も戻ってきて、「監督なのね」とか、「舞台になったのね」とか、ちゃんと私らの雑談を翻訳してくれて、脱線修正。

そうしてたら、韓国の子が「#@*#知ってる?」って言うけど、なんじゃかわからんのん。

すぐに彼らもスマホ出して、見せられたのが『花より男子』韓国版。
これこそ、台湾版も日本版もあるし、だいたい、日本の漫画が原作だもんね?

見たか?から始まって、どこ版が好きかとか、F4の誰が好き(本国で人気がある)か…とか、もぉ〜テンション上がりまくる生徒四人。
정말?とか진짜?とかマジ?とか真的嗎?とか(☜だいたい全部似たようなニュアンスです)、わたしらの国籍はどこで、ここで何してるんだ?…って感じ。
先生だけ知らない世界。なのに、ちゃんと授業にリカバーさせる能力は、誠にあっぱれ!でした。

それにしても、韓国ドラマも台湾ドラマも見ててよかったよぉ。スピードラーニング状態で(笑)、なんとなぁ〜く言葉が部分的にわかってコミュニケーションがとれましたよ。韓国人はちょっとの中国語と日本語もわかるし…。

そうそう…、台湾の彼女にいらんことも教えてしまいました。

21歳の子を”오빠”って呼べばいいよって言ったら、呼ばれた時、それはそれは…とても喜んでました。
そりゃそうですよね。韓国モノをご覧の方はご存知だと思いますが、”오빠”って妹がお兄ちゃんを呼ぶ時にも使うけど、彼氏への呼びかけだったりするんですよね。参考までに、弟がお兄ちゃんを呼ぶ時は”형”。

ついでに、彼女の叔父さん23歳だって言うから、「(24歳の子のほうは)아저씨って呼んでみてよ」って入れ知恵しちゃった。それは日本語で言ったら…なんだろうなぁ、「おいちゃん」とか「おっさん」って呼びかける感じかな?
素直に呼ばれた時の、彼のショックな顔にわたしらみんなで大笑い。授業が終わったエントランスホールには、他にもたくさん人がいるのに、もぉ〜涙出るほど笑っちゃったよ。

そんな意地悪をしたのに、紙コップを受け取る時には左手を胸元に添えるし、わたしに対して아줌마とか言わないから、ほんとに良い子なんだよなぁ〜。
ゴメンねぇー、パクくん。(韓国人は名字が少ないから、面が割れなくていいわぁ)

ってなわけで、ここでとってもコアな国際交流をしております。
あ〜、笑った、笑った…。