2013年9月4日水曜日

よみがえりのレシピ

夕方からの雨が、日が変わったあたりからすごい風も加わって「これって台風みたいじゃん」と思ってたら、ほんとに台風だったんですね。いやぁ〜、あまりの早業に驚いてしまいました。

きのうは、子どもの抜糸がすんだし先生に訊いてないけど勝手に飲んでいいことにして…ふたりで遅くまでダラダラしたので、外のかたづけをしないまま寝てしまったのですよ。
だから、外の園芸用品が飛ぶんじゃないか、固定していないトレリスが車を直撃するんじゃないか…と、寝ながら不安で心配で…。ここんとこ、落ち着かないまま夜を過ごす日が多くて、弱っちゃいますよぉ(涙)。

さて、雨模様のきのう、火山灰が降っている市内に行ってきました。
先日ブログに書いた国際オーガニック映画祭 in Kagoshima2013でやってたのがムーブオーバー(続映)してもらえてたので、見てきたのですよ♪

ひとつは、『よみがえりのレシピ』。解説は過去記事に書いてます。


最近の野菜は、売る側の都合で決まってるのですよ。
同じ大きさに揃っていて、同じ時期に採れて、流通に耐えられる丈夫さが優先で、おいしさは二の次。きょうは関東にキャベツがたくさん入ってくるらしいという情報が流れたら、そのままトラックで九州まで持って行っても痛まないキャベツでないとダメなんですって。

ここで想像してもらいたいんですけど…、そういう段ボールの中で何百キロも走っててだいじょうぶなキャベツってどんなんだと思います?

堅くて水気の少ない品種なのですよ。
わたしは、あんまり食べたくないなぁ…。

そういう…売る側の都合で、おいしくないものを食べさせられる客と、おいしくて柔らかいキャベツを作っても買ってもらえない生産者。
そういう話しを、わたしの農業のお師匠さんが話されてたのが8年前のことですよ。

余談ですが、ほんとにこのお師匠さんはすごい人でして…、何がどうってヒトコトでは言えないくらいです。『元気丸』という木酢液に大蒜、焼酎に唐辛子を入れて作ったエキスを薄めて病害虫の予防に使うのを教えてくれたのも、このかたです。
最近は鹿児島から出て行かないのでなかなか会う機会がなくて、さみしいなぁ…。

あ…、話しがそれちゃった。
その体験農園で、練馬大根などの在来種の栽培も教えてださったりしてたんですけど、そういう固定種や在来種がなかなか手に入らないっておっしゃってました。

固定種というのは、何代も種を取り育てていく、といった自然な育種をしていくうちに、自然とその野菜の個性が定着し、固定していったもので、在来種といいのは、固定種の一つで、自然な育種をしていくうちに、その風土に合わせて適応していった野菜のこと。
今は、蒔くといっせいに芽が出て、同じ速度で大きくなって、同じような品質のものが同時にできる…F1が多くなっているのですよ。でも、そういう種と農薬を売る会社が同じってのを考えると…、ちょっとゾッとしませんか。

まぁ…、そういうことをやってる会社から訴えられるのも困るので、法律上は合法であるとここに一筆書いておきましょうね。
自分がどんなものを食べていきたいか、子どもに、次の世代に何を伝えたいのか考えると、目先の価格や手に取りやすさ、世の中の流れに身を任せないほうが、なんとなくいいような気がしてきます。わたしが安易にそういう野菜を買うことで、けっきょく種会社を応援してるようなもんですものね。
わたしは、生産者を支援していきたいと思うし、自分自身もなるべく(そう…すぐに極端に、全てがんばることはできないですよね)不安な種を買わないようにしたいな…というのを、再認識した映画でした。

まぁ…そんなことをじわじわと感じてたから、ここ数年、自分ちの庭に植えるものもすっごく考えちゃってたんですよ。
けっして農業がすばらしくできるわけでもないし、「うへ〜、きょう暑いからパス」とか、「きょうダルいから明日でいっか…」って、めんどくさがりでちっとも野菜の声を聞いてあげてられないしねぇ。

そろそろ冬野菜の準備なんだけど、できることから変えていこう!

おそくなっちゃったので、もう一本はまた明日。