山形に行ったのは、服飾関連の勉強会があったから♡
一日目が産地見学。二日目は講義。目からウロコ!…がいっぱいの、すっごく充実した時間だったよ❣️
服飾だから行こうと思ったんだけど、実はそれだけじゃなくて、きっかけは他のところにアリ…なのだ😅
アザミに似た棘を持つ紅花からは染料や口紅の色が作れて、山形でも江戸時代から栽培が盛ん。それを知ったのがあの小説📖
これ読んでなかったら、思い切って行ってないかも…。
この小説の中で、磐音の許嫁だった奈緒が山形に嫁ぐ。
今だと新幹線で東京からだと二時間もあれば行けちゃうけど、歩くと三日 。それに雪も深くて…って書いてある。健脚な江戸時代の人だともっと早く着くかもしれないけど、北国の感覚がわたしにはないくてどんな所なのか見当がつかない💦
奈緒はそこで紅花栽培を始めて、まだ夜露が残る紅花畑に出てせっせと摘んでく。
濡れていても棘で手は傷だらけになるつらい仕事で、それを水に浸して踏んで何度も水洗いして、日陰で寝かせて発酵させる。それを臼でついて、丸めたのを踏んで平たくして天
日乾燥して、紅餅(花餅)を作る。
そういうこまかい描写が出てきて、興味津々だった。
紅餅は、水に浸して、まず黄色の色素を抜く。この黄色は水溶性の色素で、しっかり抜いてやらないとキレイな紅にならない。
黄色をぬいた紅餅はそのままだと紅色が出てこないから、灰汁や梅酢や烏梅つかって染める。
真ん中のが紅餅。
梅を燻製して蒸したものが、うばい(烏梅)。右の真っ黒なやつ。染色してる人は知ってるみたいだったけど、わたしは初めて見た。
後ろのピンクが、目の前で職人さんが紅花で染めてくれたもの。こんなにキレイなピンクになるなんて、目の前でやってもらうまで信じられなかったよ❗️
紅花は、山形県の県の花にもなってる。
小説では、一面に紅花が咲いてる情景があったけど、今はそんなにたくさんは栽培してないみたい。でも、今度は紅花が咲いてる時期に来たいなぁ〜。
案内をしてくれた人から、毎年7月上旬~中旬に、山形市高瀬の高瀬紅花ふれあいセンターで『紅花まつり』やってるって教えてもらった。そのときまた行きたいな♡
「五月雨を集めて早し最上川」…の、最上川。
松尾芭蕉がこの句を詠んだのはもっと下流の大石田で、わたしが行った米沢は最上川の水源のふもと。
奈緒が作った紅餅は、最上川をくだって、酒田の港から京都へ。バラバラにあった知識のかけらが、線でつながった。