2020年3月8日日曜日

松方幸次郎とモネ

「なにもなければ、今頃は西洋美術館でナショナルギャラリー展やってたんだなぁ〜」と、なんかしょぼぉーん…な日曜日。

西洋美術館って建物もステキだし、常設だけでもすごくいいのがたくさんあるのよ。大好きな場所がそこにあるだけでうれしいのに、機能してないっていうか、本来の生かされ方になってないというか、うまく言えないけど…ふつうの状態じゃなくなってるのが悲しい。こころがざわつくなぁ。

西洋美術館の近くに越してきて毎日でも行けるようになったのに、近すぎてそれがなかなか。寝台列車で往復して絵を観てにきてた情熱が、今は湧いてこないなぁ。ばあさんだもの…しょうがないか⤵︎ よし、このコロナウィルス落ち着いたら、ちゃんとお散歩しよう。

そんな感じだけど、気になる企画展に行ったときは常設も観てるよ。
企画展のチケットで常設もタダで観られるからね。だから、時間に余裕もって出かけて、ゆっくり回遊してる。

このあいだ行ったとき、常設に今まで見てなかった絵がかかってた。


モネ?睡蓮?
なに、このガムテープ色!??
なんでこんなの、かかってるの??

…とハテナがいっぱい。

キャプションによると、「晩年のモネはジヴェルニーの自邸の池のほとりにアトリエを設置して睡蓮の池とその周囲を題材とした「大装飾画」の制作に没頭します。これはやがて、高さ2メートル、総延長90メートルを超える長大な〈睡蓮〉の大装飾画(オランジュリー美術館に設置)に結実しました。本作はそのうち《木々の反映》に関連づけられる作品で、柳の木が逆さまに映り込んだ睡蓮の池の水面が描かれています、1921年に松方がモネから購入したもので、当館に所蔵される《睡蓮》と同様、大装飾画の完成前にアトリエを出た例外的な存在です。
長くロダン美術館に預けられていた本作は、第二次世界大戦中にフランス北部の寒村に疎開し、おそらくその頃に大きく損傷しました。敵国人財産としてフランス政府によって没収された松方コレクションのひとつですが、戦後、その損傷状態の甚だしさから作品として扱われず、返却作品リストにも、フランスに留め置かれる作品リストにも含まれず、歴史の表舞台から消えていきました。2016年ルーヴル美術館の中で発見され、2017年に松方家より当館に寄贈されました」

あーん、なんか泣けてくる(T ^ T)

松方幸次郎はモネと親交が深くて、人に売るつもりがなくて自宅に飾ってある絵もゆずってもらえた…って聞いたことがある。
その大切な絵が戦争のせいで、こんなことに…。

戦争ってヤだ。一生懸命生きてたり、助けられた命が、一発の空爆でいとも簡単になくなっちゃうんだもの。今は知人のいるトルコが心配(/ _ ; )

あ…話しが逸れた💦

松方幸次郎がどうして美術作品をたくさん集め、美術館まで建てたのか。その詳しい経緯はhttps://www.khi.co.jp/stories/articles/vol31/art.htmlにあるので、ぜひご覧ください。