直前まで洋服作る私(笑)
だって、ドレスコードがないって言われても、ちょっと気取りたいじゃない。
「お店に問い合わせたら、ジーンズでもいいと言われたけど…」と、
GoogleMapをひっつけて送っておいた、家の者の反応もさまざま。
全く返信してこない者アリ、私がどんな物を着てくるか訊いてくる者アリ、
「ジャケット単品で手ごろなのがないからスーツでいい?」と訊ねる者アリ…。
全く返信してこないヤツはいつもの格好でして、
さすがに店構えと雰囲気から、自分が浮きまくりな事に気づきました。
「居心地わるー」と感じるだけの神経があった事に、ホッとした私でした。
「だって、“ドレスコードはないけど…”ってメールが回ってくる事自体、
いつものご飯の席とはシチュエーションが違うって思わんか?」と、
言い合ってるのを見て、普通の感覚に育ってるようで、ひと安心♡
お料理は、デジカメを忘れて携帯電話で撮りました。
メニューをメモ変わりに書いときます。
ウニのムースの入った、暖かい先付け
見たこともないほど大粒のキャビア!
ベルーガキャビアだそうです。
レモン絞ってパンにのせてパクリ。
ふつーに美味しい(笑)
銀婚式のお祝いにケーキもいただきまして、写真も撮ってもらえました。
その写真を載せるわけにはいかないので、お料理だけ…。
下田直送伊勢海老とフライヤンティーヌ テュイヨー風アニス風味のサバイヨンソース
栗のエスプーマ メープル・バター添え
炭火で焼いた雉のルーロー仕立て カカオ風味
仙台産真子鰈のポアレ ハイビスカスのアンフュージョン 葡萄添え
お口直しのシャーベット
いまが旬の林檎を使って、薔薇のフレーバーが効いてます。
萩の見蘭牛フィレ肉のステーキ フォアグラ添えトリュフ風味
デザートはとっても絵画的
「カンデンスキーみたいだ」と思わず言ったけど、
色的にはジョアン・ミロかな~。などと考えてたら、
むかし見た『ポンピドーコレクション展』の話題に。
まぁー、たしかに、あれはすごかった\(ฺ☉o☉)/
12年前の、ちょうどポンピドーセンターが修復中のあいだ、
日本に貸し出してもらえたんだけど、普通じゃ見られないモノばっかり!
リトが出回ってるシャガールは「なんでこれがいいわけ?」と思ってたけど、
気合の入った油を初めて見て、「お見それしあしたm(_ _)m」
あまりにすごい展覧会だったので、
「こりゃ、子どもにこそ見せたい!」と、学校を休ませて連れて行きました。
飛行機&宿泊。
いやぁ~、無謀というか、無鉄砲というか、非常識というか…。
高校の頃から、絵を観にひとりで上野に行ってたビョーキな私。
我が子にもやっちゃいました♪(* ̄∇ ̄)/
印象的だったのは、順路を曲がって、突然「ア!」と言ったっきり固まる子ども。
帰宅後聞いたら、図工の教科書に載っていたそのものがあって、
その大きさと雰囲気に、びっくりしたんだって。
その絵は、カンデンスキーのYellow, Red, Blue。
「本を見た時は思わなかったけど、これならちゃんと赤黄青って感じがする」って。
「ジャコメッティがよかった」
「ティンゲリーがすごかった」
「ワニのフィボナッチ数列がおもしろかった」
「ピアノの抜け殻があったよね」
ふぅ~ん、そんなに印象に残ってるんだ?
「あれで、人生感、変わった気がする」と言われ、
今の状態を引き起こしてる要因がそこにもあるとすると、
連れて行ってよかったんだかどうだかと、心の中でしばし…自分に問う。
まっ、いいっか?
ふつうじゃなくても…。
そんな話しから、演奏会なんかの話しになりました。
世間からすると“まとも”に育ってはいないけど、感受性豊かに大きくなってくれて、
ほんと、よかったわぁ~。
その時、そうする事を後押しし応援してくれたパートナーにも感謝。
いろいろしてた事が、なんだかやっとわかってきたようで、
「今さらだけどさぁー、またあんないい席で聴きたいよぉ」と後悔してるようで、
ふふふ…、残念。
ホールの一番いい場所でオペラやバレエなんて、もうムリっす。
初日に並んで家族分購入…なんて気力は、もうないわよぉ。
ちょっと大変な事や不安な事が山積みで、
こんなふうにしたのは自分のせいで、
やってきたことが、ぜ~んぶ間違ってたんじゃないかと、
泣きたくなる気持ちになってましたが、そんなふう言ってくれて、
「そんなにおかしな育て方はしてなかったかな?」と、肩が軽くなりました。
これからどうなっていくのかわからないけど、ひとまず、ひと区切り。