パリにいると、なぜか道をきかれる。
なんで??
ぜったい知ってなさそうな“平たい顔族”のわたしになぜ訊く? 不思議だ。
でもね、答えらたのが2回ほどあった!
1回はルーブルに行った日。
Rue de TurbigoからRue Étienne Marcelに折れたところで、Pardon madame, Où est…って言われてさぁ。どこか道を訊かれても案内するなんて無理ムリ!って、とっさに「Désolée, je ne suis pas d'ici. 申しわけないけどこの近くの者じゃないの」って言ったよ。
せっかく住んでるんだから最低限は話したいから、とっさのひとことだけは去年インプット済み。ほかの“逃げのヒトコト”は、「さっぱりわからないの」とか「わたし日本人なの」とか(笑)。
そしたらね、Ça va!だったか…だいじょぶだいじょぶみたいに言われて、 Où est le Centre Pompidou? ポンピドーセンターはどこ? って。
それならわかる!
わたし、ポンポドーの場所と方向を基準にして動いてるからこんな雨の日でも完璧さっ。
☜表の広場
D'accord!(☜使い方としてまちがってても責任持たないよ)って言って、「C'est juste là!すぐそこ」って、斜め先を指さしましたとも。
でも、言いたかった「Allez tour droit et tournez à droite.まっすぐ行って右に曲がって」は、英語で言ったけど…。
2回目はジョギングついでの、駅の下見の時。
ほれ…、このようにスキップフロアみたいになっててさ。地下鉄とでも乗り換えできるんだけど、わたしには複雑なのよぉ(涙)。
小ぶりなトランク転がして私より少し年下の東洋人が、改札出て私めがけて走ってきて Excusez-moi, madame.ってきたから、来た来たキタァーと冷や汗。
東洋人同士の気楽さなのかなぁ?でも中国人あんまり好きじゃないんだけどな…って思ってたら、Je cherche la station de Eurostar. ユーロスターの駅を探してます(…って言われたと思うけど、冠詞とかは聞き取れてないので信じないように)。
ユーロスターならこのあいだ入れるギリギリのところまで行ったから、ばっちりだよっ!
「Oui, c'est par là. すぐそこよ」って言えたけど、そのあと、右に曲がって…っていうフランス語Tournez à droite. は、またしても出てこなくて。このあいだ言えなかったんだから、ちったぁー学習しろよな…と情けなかったよぉ。
曲がった先にエスカレーターがあるから、それを上がってすぐ出国審査があって…って言いたいけど、咄嗟にフランス語から英語考えるとよけい出てこなくてオタオタしてたら、「日本のかたですか?」
あらまぁ…わたしったら、日本人相手にいっしょうけんめいフランス語や英語を総動員してたのね
でも、なんだかこういうシチュエーションで同胞に会うとお互いホッするね。
ぶじ…道案内して、「よい旅を…」って言って別れました。
しかしねぇ…、その日わたしはTシャツに黒ジャージにランニングシューズ、耳にはiPod。完全に地元の人仕様…だったわ。
そりゃ…道訊かれるよね。